びーらぶプログラムとは

NPO法人女性ネットSaya-Sayaが開発したDV被害を受けた女性とその子どもたちが同時に学べる心理教育プログラムです。

プログラムに参加することにより、「自分は大切な存在である」ことに気づき、「自分の感情や本来の力」を取り戻し、「対等なコミュニケーションスキル」を学び、「暴力を選ばない方法」を身につけます。

プログラムは子ども向けと母親向けがあり、子どもと母親が同じテーマについて別室で同時に学ぶことで効果を高めています。

子どもプログラム・・
遊びや人形劇を通じて「自分はたいせつな存在である」ことを知り、「自分の気持ちを感じて表現すること」や「暴力的でない関係のつくりかた」などを学びます。

母親プログラム・・
毎回子どもと同じテーマで「暴力の構造」「DVの子どもや女性への影響」や「自分たちが持つ権利」などについて学び、ワークや分かち合いを通じて「自分の力を取り戻して」いきます。

子どもの発達段階に合わせて、就学前・低学年・高学年のプログラムがあり、各プログラムには、スタンダード版とショート版があります。

スタンダードプログラム
全12回

地域の中で新たな生活を始めた母子、あるいは母子生活支援施設やステップハウスなど長期滞在型の施設入所母子を対象として、長く母と子に関わることで、より深く内容を伝えることができます。

ショートプログラム
全5回
又は 全1回

12回の参加が困難な地域で暮らしている母子、あるいは緊急一時保護施設入所母子を対象として、少ない回数で、伝えたい内容をコンパクトにまとめたものです。

びーらぶ♡チバは、プログラムの内容を多くの皆さんに知っていただきたいという思いで、体験講座、紹介講座なども実施しています。

■地域版(体験講座)

【1回版 (90分)】
参加対象:年中・年長の子とその母親。6組まで
テーマ:「いかりとぼうりょく」 

子どもプログラム 目的 母親プログラム
だいじなわたし 怒りと暴力の違いを知り、怒りを暴力以外の方法で伝えることを考えます。多様性を知る肯定的なメッセージのシャワーを浴びます。

自尊心を高めるだいじな私

◇きょうだい同時にプログラムに参加することはできません。

【1回版 (120分)】
参加対象:小学校1~3年生とその母親。8組まで
テーマ:「いじめ」

子どもプログラム 目的 母親プログラム
自分を守ろう! 子ども同士の葛藤から、子どもたち自身で解決策を考え、自分の気持ちを伝える方法を学びます。 自尊心を高める
だいじな私

◇きょうだい同時にプログラムに参加することはできません。

プログラム紹介講座

この講座では、びーらぶプログラムを体験していただくことができます。

びーらぶプログラムは、暴力被害の影響に苦しむ女性と子どもの支援活動の中からできた心理教育プログラムですが、すべての女性や子ども、里親・里子、保育士や施設職員など、子どもに関わる全ての大人の方に伝えたい内容です

参加対象:びーらぶプログラムに興味のある女性、子どもの問題行動などでお悩みの女性、
保育士、教員、児童養護施設職員、里親の方、DV被害に関する支援を行う相談員や行政
職員の方、受講を考えている当事者の方など。(基本的に女性限定の講座です。)
※保育所(園)や、学童保育所指導員様向けの内容も用意しております。職員間の勉強会等へお伺いすることも可能です。

■女性のためのエンパワメント講座【スタンダードプログラム(12回)】

DV被害に遭われた「単身女性、高齢女性や子どもがいるが年齢枠があり同時並行プログラムには参加できない女性」などを対象に、実施するプログラムです。

プログラムはNPO法人女性ネットSaya-Saya認定のインストラクターが行います 。

NPO法人女性ネットSaya-Sayaについて

NPO法人女性ネットSaya-Sayaは暴力被害女性とその子どもたちの支援をしている団体です。先進国で成果を上げているプログラムを先駆的に国内に取り入れ、DV被害を受けた女性とその子どもたちの心理教育プログラム「びーらぶ」を開発、内閣府主催のDV全国会議(2009年)や、全国シェルターシンポジウム分科会(2008年)等において「びーらぶ」の発表をしました。プログラムの効果は広く認められており、首都圏だけでなく全国各地で行政やNPO法人等の団体と連携して「びーらぶ」プログラムを実施しています。